メタボは病気の前段階 生活習慣が関係する病態としては、最近話題のメタボリックシンドローム(以下、メタボ)があります。 メタボは病気ではなく病気の前段階で、肥満をベースに、高血糖、高血圧、高脂血症が合併している状態をいいます。 これらの症状が重なると、動脈硬化が加速して心筋梗塞や脳卒中のリスクがぐんと高まります。 そのため、早い段階でメタボの人を見つけ、生活指導および医療介入することを目的として、,08年からはメタボ健診(特定健康診査・特定保健指導)がスタートしました。 前項でとりあげた尿酸値も、メタボ健診の項目に入っています。 尿酸値の上昇が、メタボのリスクを高めるともいわれているので、その抑制に役立つアンセリンはメタボ対策に有効です。 アンセリンの抗酸化作用が効く また、メタボが恐ろしいのは、前記したように動脈硬化を加速するところです。 動脈硬化をうながす元凶は、ほかでもなく活性酸素です。活性酸素は血管を直接的に障害するほか、血中脂質を酸化して血管壁に沈着しやすくすることも知られています。 アンセリンの強い抗酸化作用は、活性酸素から血管を守る上でも、とても効果的です。 血圧の上昇も抑える アンセリンは血圧の上昇を抑える効果もあります。 血圧を上げる要因として、体内でつくられるアンジオテンシンという生理活性物質があります。この物質がACEという酵素と結合すると血管が収縮し、血圧が上昇します。 そのため、最近はアンジオテンシンがACE酵素と結合するのを妨げる薬が医療現場で多用され、成果をあげています。ACE阻害薬と呼ばれるものです。 アンセリンは、ACE阻害薬と同じ効果が期待できます。
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