かつお節をそのまま食べてもダメ―かつお節オリゴペプチドの威力
かつお節自体には降圧作用がない
かつお節オリゴペプチドは、かつお節に含まれるたんぱく質を酵素分解した食品ですが、実はかつお節をそのまま食べても降圧作用は得られません。原料のたんぱく質が同じでも、それを分解する酵素が違うとACEを阻害する力が違ってくるためです。
かつお節をそのまま食べた場合、かつお節に含まれるたんぱく質は、胃や腸で分泌される消化酵素(ペプシン、トリプシン、キモトリプシン)によって分解されます。 一方、かつお節オリゴペプチドは、かつお節のたんぱく質を「サーモリシン(納豆菌の仲間が分泌する酵素)」で分解して作ります。サーモリシンは、人の体内には存在しない酵素なので、かつお節オリゴペプチド自体を食べないかぎりそれが体内に生じることはないのです。
かつお節をそのまま食べた場合を想定した動物実験では、かつお節をペプシン、トリプシン、キモトリプシンで分解したものは、降圧作用を示さないことが確認されています(左図参照)。
※サーモリシンは食品添加物として認可されている安全な酵素です。
「生節」由来のペプチドにも活性がない
また、乾燥していない「生節」のたんぱく質をサーモリシンで分解しても、活性の強いオリゴペプチドが得らないことがわかっています。
この理由は、次のように推測できます。 乾燥させて作るかつお節は、製造の過程で水分や脂肪を取りのぞくため、表面にカビつけを行ないます。どうやらこのかつお節特有のカビが作り出すたんぱく質の分解酵素も、ACE阻害活性の発現に深く関わっているようなのです。
かつお節オリゴペプチドは、かつお節に含まれるたんぱく質を酵素分解した食品ですが、実はかつお節をそのまま食べても降圧作用は得られません。原料のたんぱく質が同じでも、それを分解する酵素が違うとACEを阻害する力が違ってくるためです。
かつお節をそのまま食べた場合、かつお節に含まれるたんぱく質は、胃や腸で分泌される消化酵素(ペプシン、トリプシン、キモトリプシン)によって分解されます。 一方、かつお節オリゴペプチドは、かつお節のたんぱく質を「サーモリシン(納豆菌の仲間が分泌する酵素)」で分解して作ります。サーモリシンは、人の体内には存在しない酵素なので、かつお節オリゴペプチド自体を食べないかぎりそれが体内に生じることはないのです。
かつお節をそのまま食べた場合を想定した動物実験では、かつお節をペプシン、トリプシン、キモトリプシンで分解したものは、降圧作用を示さないことが確認されています(左図参照)。
かつお節に分解酵素を作用させた結果
酵素名 | 血圧降下作用 |
サーモリシン (かつお節オリゴペプチド) | 30mmHg |
ペプシン (胃で分泌される消化酵素) | 0 |
トリプシン (腸で分泌される消化酵素) | 0 |
キモトリプシン (腸で分泌される消化酵素) | 0 |
※サーモリシンは食品添加物として認可されている安全な酵素です。
「生節」由来のペプチドにも活性がない
また、乾燥していない「生節」のたんぱく質をサーモリシンで分解しても、活性の強いオリゴペプチドが得らないことがわかっています。
この理由は、次のように推測できます。 乾燥させて作るかつお節は、製造の過程で水分や脂肪を取りのぞくため、表面にカビつけを行ないます。どうやらこのかつお節特有のカビが作り出すたんぱく質の分解酵素も、ACE阻害活性の発現に深く関わっているようなのです。