血管の収縮を抑えて血圧を下げる―かつお節オリゴペプチドの威力

血圧上昇を促す「ACE」を阻害する

 かつお節オリゴペプチドの血圧降下作用は「アンジオテンシン変換酵素(以下ACEと呼ぶ)」という物質を阻害する働きによって生み出されます。

 アンジオテンシンというのは、私たちの体内で作られるペプチドの一種です。アンジオテンシンⅠを構成しているアミノ酸の鎖が、ACEによって一部切り離されるとアンジオテンシンⅡに変化します。実は、血管を収縮させて血管壁にかかる圧力を高める作用があるのは、このアンジオテンシンⅡのほうで、これが体内に増えると血圧が上昇しはじめます。

 また、ACEは、血管を広げて血圧降下に働くキニンという物質を分解する作用もあるため、ACEの活性が高まると、アンジオテンシンⅡの生成およびキニンの分解の両面から血圧上昇が促されることになります(左図参照)。



食品たんぱくの中で最強の活性

 したがって、ACEの活性を阻害できれば、血圧の上昇を抑えられるわけです。実際に、医療現場では一〇年ほど前からACEを阻害する降圧薬(カプトプリルなど)が使われており、大きな成果を上げています。

 また一方で、医薬品とは別に、食品に含まれる成分の中にも、ACE阻害活性をもつものがあることが最近になってわかってきました。たんぱく質の分解物質であるペプチドもその一つです。

 前述の吉川教授らは、約三〇種におよぶ食品たんぱくにさまざまな分解酵素を組み合わせて、最も強いACE阻害活性をもつペプチドを探す研究を続けてきました。そうして発見されたのが、かつお節オリゴペプチドなのです。

アンジオテンシン変換酵素阻害による血圧降下作用機序

×アンジオテンシン変換酵素阻害作用により昇圧物質の生成と

降圧物質の分解が抑制され、血圧が降圧方向へ調節される。





高血圧の予防と解消に役立つ新物質
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